DNAセンターが大学機関にデータを共有 難病を患う幼児の命を救った

香港で1名の新生児が肝機能異常の状態で生まれ、病因は不明のまま肝臓移植だけが唯一助かる手段とされていたが、香港DNAセンターに転院し診断を受けた結果、治癒可能な遺伝性の小児性肝臓病と判明。その後適切な処置がとられ容体は回復しており、肝臓移植など子どもにとってはよりつらい治療を受けずに済んだという。

香港DNAセンターは政府によって設立された香港初の大型ゲノムデータベース。今年半ば新たにデータプラットフォームを開設・運営し、下半期は大学などパートナー機関へ情報を開示し科学研究に役立てる見通しだ。

センター長の羅思偉氏は、海外事例を参考に料金体系を変更し、早くとも2026-27年に民間企業にもDNAデータを共有し、香港の科学研究を促進するだけでなく病気の人を幸せにする計画だと発表した。

2021年から運営を始めた同センターだが、データ収集のため来年末までに4万人に対し無料の検査を行う予定。

ニュースソース:
https://news.mingpao.com/pns/%E8%A6%81%E8%81%9E/article/20240611/s00001/1718039352290