香港は2028年までに18万人の労働者不足

香港政府の労工・福利局は、2023年の労働力予測レポートを発表し、28年までに18万人の労働者不足を予測していることが伝えられました。2023年は5万人以上の労働者不足を記録しており、業界別では建設業が15,000人不足、都市運営が9,000人不足、医療サービスが8,000人不足、宿泊・飲食が7,000人不足、小売が7,000人不足、観光が5,000人不足でした。一方、製造業は1,000人の超過供給でした。

高齢化が進み、2028年までには65歳以上が人口の28%(200万人以上)となり、15歳~64歳は人口の63%(460万人)となることが予測されています。労働力の供給は356万人になる一方、需要は374万人となり18万人が不足する予測となっています。労働力不足はエスカレーター整備士や航空整備士など熟練した技術スタッフの不足が全体の3分の1以上を占めるという予測になっています。

労工・福利局の孫玉菡(クリス・サン)局長は「今後、人工知能(AI)の専門家、データ分析者、IT専門家など、デジタル化されたオペレーションに関する新しい職務の需要が高まるだろう」と話しています。一方、労工・福利局の研究部門責任者のロイ・チャン氏は、「AIと自動化により労働力の需要が10~20%減少すると予測する」と述べています。

香港政府は今年の政策演説で、35歳以下で大学を卒業していない労働者を3年間で1万人呼び込む計画を発表しました。円安を受け、日本からの労働者数も増えている昨今、必要最低限の語学力は身に着けていたいものです。

リソース

https://www.info.gov.hk/gia/general/202411/14/P2024111400292.htm