香港と婚姻制度の歩み

先日はバレンタインデーでしたね!皆さんはいくつチョコレートをもらい(あげ)ましたか?香港をはじめ、中華圏では婚姻届けが最も多いのが、このバレンタインデーといいます。さて今回は婚姻についてみていきましょう。

香港では同性婚をけん制?

お隣、台湾では2019年より同性婚が認められ、アジアの中でもLGBTに寛容な国として知られている一方で、日本や香港では法律上認められていません。

2月12日、香港立法議会では、異性間のみを対象とする婚姻制度を維持するよう政府に働きかける議案が賛成多数で可決されました。背景には、近年同性カップルの権利を認める終審法院判決が相次いでおり、それをけん制する狙いがあるとされています。

意外に最近まで多妻制だった香港

婚姻制度の歴史をたどるとおもしろい事実が浮かび上がります。

香港では1970年まで一夫多妻制度がとられていました。1898年(明治31年)に廃止した日本と比べると、かなりの時間差があります。これはひとえに中華圏の文化や歴史に影響を受けていますが、中国は人口問題を受けて、20世紀初頭に一足先に一夫一妻制を施行しました。

深刻な少子化に直面している

そのような歴史を翻すように、女性の社会進出が進む香港では、年々晩婚化が進み、アジア最低水準ともいわれる少子化が深刻です。2023年データでは香港の夫婦1組が持つ子どもの数は平均0.9人と、過去最低記録を更新しました。

少子化対策は日本も同様、国や地域の未来を左右する重要事項のひとつですね。

ニュースソース https://www.info.gov.hk/gia/general/202502/12/P2025021200522.htm