【香港ローカル ニュース Vol. 28】

半年に渡って毎週のように続いたデモも、まさにバイオハザードのような、未知の新型コロナウイルスの危険の前にはずいぶん動きが隠れてしまいました。時折、政府への抗議デモのニュースや警察による集会の強制排除の知らせも入って来ますが、見えない敵からの自衛策と日用品確保のほうが極々一般市民の一大関心事だという感じがします。

むしろ、青(政府支持派)も、黄色(政府への抗議を継続する派)も一緒になって、感染者隔離病棟を人の密集する香港で「自分の住む近くには作るな」と、政府抗議をする場面が見られました。

それでは、新型肺炎(WHOの正式名称:CoViD19)による香港政府各部門への影響をお伝えします。現在、公務員の自宅待機勤務は2月23日まで延長されています。教育機関も2月いっぱいは業務停止。一部の学校は、クラウドシステムを利用したオンライン授業を始めています。

香港政府各部門の最新調整状況 公共サービス・施設などの一時中止の状況

武漢から始まったCoViD19 (新型コロナウイルス)は香港で感染拡大が続いており、地域社会での拡大のリスクを最小限に抑えるため、香港政府は複数の機構で特別措置を敷いている。一時閉鎖、受付時間の変更など機構によって扱いは異なるため、必要のある方は、下記のアドレスにある中国語の情報の一覧、あるいは日本語による情報は、在香港日本領事館の公式サイトの以下のサイトをご参照ください。
https://www.hk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/bird.html

中国語サイトのまとめ情報に含まれている香港政府の各機構は以下の通りです:

‎2月16日更新

・稅務局(国税庁) 17日から商業ライセンス・印紙税・総合案内以外のサービスを一時停止

‎・法援署(民事・刑事の法律相談) 17日から21日まで開設時間短縮

・地政總署及轄下辦事處(国土地理局)・運輸署(運転免許を統括する運輸局) 運転免許に関するカウンター業務を金鐘、長沙湾、観塘、沙田事務所で停止。郵便・オンラインでの申請は引き続き受け付け中

・入境事務處(出入国管理局) 17日から23日まで、業務を一部制限

・康樂及文化事務署(レジャー文化事務局) 図書館・体育館・屋外スポーツ施設・公営プール・文化イベントなどの管理事務局、室内・屋外のスポーツ各種の競技場や図書館・博物館・リゾート施設などを閉鎖。公園や遊技場やスケートボード場など、屋外の施設は部分的に平常どおり開放するところもある

2月12日更新

・消防局 市民への基本的サービスは維持。消火施設の許諾などは一部制限

・司法機構 法廷・事情聴取など別途通知まで延期

・土地註冊處(土地管理局) 業務受付時間を短縮

・勞工處(労働局) 窓口業務停止

・稅務局(国税庁) 商業登記・印紙税・総合問い合わせ以外の業務を停止

・差餉物業估價署(物件評価局) 不動産使用にかかる公課徴収機構。照会業務を短縮

・郵政局 時間短縮、および郵便物配達を隔日対応に。EMSは月曜から金曜までに変更

・民政事務總署(個人の宣誓・遺産相続などの事務専門) 業務範囲・地点を制限

・康樂及文化事務署(レジャー文化事務局) 植物フェスティバルを中止に
・律政司刑事檢控科和民事法律科(法務庁刑事訴訟民事法律科) カウンター業務を縮小

・渠務署(下水局) 一般問合せの受付停止中

・地政總署(国土地理局) 月・水・金のみ受付
・運輸署(免許証関連) クロスボーダー許可などは月~金の午後三時までに短縮

・規劃署(都市開発局) カウンター業務停止中

資料及び写真提供:政府新聞網

出典:週刊紙 『U雑誌 U Lifestyle Magazine』電子版

香港政府各組織の新型肺炎による運営状況

文: Toby Mok2020.02.12‎

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