【香港経済を追え vol.32】

『バブルフェア』延期で、シンガポール以外の国との交渉の進捗に影響が出ることを旅行代理店は危惧

11月22日から始動する予定だった『空の旅バブルフェア』にストップが掛かり、航空会社と旅行代理店は旅客にチケットの払い戻しをする。保険業界の声によれば、「旅行保険の加入者は損害賠償を受けられない場合もある」と指摘。

この香港とシンガポールのコラボ企画は、実行の前日になってストップすることになった。シンガポールエアラインとキャセイパシフィックは、乗客が旅行の取り消しを決定するならば手続費用なしで金額の払い戻しをするとしている。キャセイの乗客はチケットを信用枠のポイント金額に付け替えて、後日の利用に充てることもできる。


記者が乗客を名乗って、キャセイに問い合わせを掛けたところ、「今回の取り扱いはキャセイから直接チケットを購入した乗客にのみ適用」とのこと。

キャセイの職員は、「ブッキングがエージェント経由で購入のものであるなら、エージェントのほうでフライトの変更をして頂くか、(約款に従って)エージェントさんが処理することになるので、このチケットについては、払い戻しの方法を望まれないお客さまはエージェントさんのほうにお問い合わせ頂くことになります」とのこと。‎


旅行エージェントは、仕組みに沿って旅客のパッケージチケットの払戻手続を扱うことになるが、コロナウイルスへの配慮をしながら旅行業の復興を目指して計画された今回の「空の旅バブルフェア」が、やはりコロナの感染拡大状況により、せっかくの香港・シンガポール共同の旅行パッケージが無限延期になるのではと憂慮している。このパッケージは、香港とシンガポールの相互間で乗客へのPCR検査の実施や、乗客が直近で他地域へ旅行していないことの確認、またGPSを用いたアプリを旅客に使ってもらうことで万一感染した場合でも行動経路を追跡できるようにするなどの方法で、コロナ禍でも安全に旅行できるように工夫されたツアーとなっている。

旅行代理店大手で上場企業である東瀛遊EGL Tours のCEO、禤國全Steve HUEN Kwok Chuen氏は、「シンガポールとの『バブル』は混迷状態を打開するもので、これで状況が変われば、第二・第三の国家・地域に拡大して、同じモデル方式で旅行業を再開して行けるだろうと望んでいました。今回とりあえず最低二週間は延期になったことで大変残念です。長期的に考えても旅行業の回復促進の意味は消えてしまいました」と述べる。

旅行保険を買った場合、損害賠償は出るのか

香港保険プロフェッショナル協会本部の会長張偉良は「今回の事件は旅行スケジュールが始まる前に先延ばしになった為、旅行保険は発生事実に基づいて評価する保険プランであるので、もし旅客が香港で旅行開始前に遅延が起きたり、そのほか払戻しを受け取れないことがあっても、旅行保険については、現時点ではその効力が必ずしも発生せず、損害に見合う金額が支払われるとは限りません」と語った。

同氏の指摘するところでは、「政府はコロナウイルスの状況に基づきすべての国の渡航に対して赤色警告を緩めておらず、旅客は賠償額の半分しか受け取れないこともあり得る」としている。

香港消費者委員会の語るところでは、「コロナ感染状況がすでにある程度の期間続いている為、保険会社の多くは既に新型コロナウイルスを現存するリスクに分類しており、保障範囲には含めていないので、消費者には旅行パッケージチケットや保険などの購入の際にはサービス約款に注意するよう喚起しており、領収書など購入手続の記録となるものをきちんと保管しておくことも重要」と呼びかけている。

ニュースソース:‎【Now新聞台】[NOWケーブルテレビニュースチャンネル] 2020年11月22日 17:12

https://news.now.com/home/local/player?newsId=413853

‎参考:

https://www.tourism.gov.hk/travel-bubble/tc/singapore.html

補足:2020-11-16月曜日 17:21 時点での報道

旅行発展局は、初回千人を超えるシンガポールからの観光客を数々の優待条件で迎える準備をしていると語る。(資料映像)

旅行発展局は10月初頭の香港への観光客は延べ7800人ほどで、全体的には前年同期対比で99.8%の落ち込みようだった。

香港とシンガポールがまもなく開始する「空の旅バブルフェア」により、旅行発展局は、11月22日に香港を訪れる初回のシンガポール観光客を迎える準備の最中で、この「バブルフェア」の初回のフライト客には、ギフトや千を越えるホテルやパッケージツアーや旅行スポットなどの優待を含まれており、リピーターになってもらえることを期待している。旅行発展局は、香港もシンガポールも、今回の「空の旅バブルフェア」を積極的に受け止めており、今月末からシンガポールから到着するフェア対象のフライトは既に予約がいっぱい。さらに先日から開幕されている「香港オクトーバーフェスト(ワイン美食祭り)」の反応も良く、一部のホテルのデリバリーやセットメニューのケータリングもあっという間に完売した。旅行発展局はこの機をチャンスとして、ほかの国や地域でのメディアやネット上でのマーケット宣伝を進める一方、フェストに参加する著名なシェフやソムリエへのインタビューを行い、香港がトップクラスの旅行先であることを知らしめて、宣伝活動をしていく。‎

ニュースソース:頭條日報 2020-11-16 17:21‎

https://hd.stheadline.com/news/realtime/hk/1925263/%E5%8D%B3%E6%99%82-%E6%B8%AF%E8%81%9E-%E6%97%85%E9%81%8A%E6%B0%A3%E6%B3%A1-10%E6%9C%88%E8%A8%AA%E6%B8%AF%E6%97%85%E5%AE%A2%E8%B7%8C99-8-%E6%97%85%E7%99%BC%E5%B1%80%E9%80%BE%E5%8D%83%E5%84%AA%E6%83%A0%E8%BF%8E%E9%A6%96%E6%89%B9%E6%98%9F%E5%AE%A2