【香港ローカル ニュース Vol. 137】

慈善団体がワークショップを開催、アートセラピーの普及を目指す

近年登場したアートセラピー療法は、さまざまな芸術メディアを通じて、助けを必要とする人々が自分の内面の感情を表現できるようになることを目的としています。慈善団体がワークショップを開催し、参加者が芸術作品を通じて自分の感情を表現できることを目指します。

香港アートセラピー・サービスセンターは、西九龍文化地区でアートセラピーの普及を目的としたワークショップを開催し、参加者は自然環境の中で自由に絵を描き、創造的なコンセプトを他の人と共有することができました。パステル、粘土、シール、シンプルな素材を組み合わせることで、内面の感情を表現することができます。また一部の親は、休日に子供を連れて体験しました。

参加者 張さんの子ども:「とても暑くて幸せな日だったので、大きな太陽と空と大地を描きました。」

参加者 張さん:「子どもは自分自身を表現する方法を知らないことがあります。自分を描くのは良い方法です。時々、今日の学校の様子を描いてもらうと、色や絵の具の使い方で、学校で何があったか、今日は楽しいかどうかなどがわかります。」

ただ描くだけでなく、音楽を聴きながら、歌詞やメロディーに反応して模様を描き、自分の中の感情を表現することもできます。

アートセラピーは、絵を描くだけでなく、歌や演劇など、クライアントのニーズに応じてさまざまな芸術メディアを選択することができます。

香港アートセラピー・サービスセンターの創設者である蘇立怡氏によると、アートセラピーは、一般的な心理療法よりも患者が自分の感情を表現しやすいとの事です。

また同氏は、「私たちが感情の起伏や深い感情に遭遇したとき、その瞬間に感じていることや経験していることを言葉で表現するのは本当に難しいことで、単に心に浮かぶ絵であったり、においや音、音楽が記憶を蘇らせる場合もあります。」と述べました。

近年、中国からの移民流入に関連して、センターには心のケアを求める声が多く寄せられているといい、アートセラピーをもっと普及させ、心の健康への意識を高めるために、地域ワークショップをもっと開催していく予定との事です。

ニュースソース: https://news.now.com/home/local/player?newsId=490636