【香港ローカル ニュース Vol. 175】

第1四半期の国際収支は36億香港ドルの黒字となり、昨年第4四半期の165億香港ドルの赤字を上回る

香港政府統計処は21日、今年第1四半期の香港の国際収支および国際投資ポジションに関する統計速報を発表しました。 香港の今年第1四半期の国際収支は、36億香港ドルの黒字(GDPの0.5%に相当)で、これに伴い準備資産も同額増加しました。 昨年の第4四半期は165億香港ドルの赤字(GDP比2.2%相当)でした。(1香港ドル=約18.4円 ※2023/6/30現在)

香港の対外金融資産および負債は、今年第1四半期末時点でそれぞれ48兆2,635億香港ドル(GDPの16.9倍)、34兆2,722億ドル(GDPの12.0倍)と、いずれも非常に高い水準にあります。

今年第1四半期末の香港の対外純金融資産(資産から負債を差し引いたもの)は13兆9,915億香港ドル(GDPの4.9倍に相当)で、昨年第4四半期末は13兆7,520億香港ドル(同じくGDPの4.9倍に相当)でした。 香港の対外純金融資産の対GDP比は世界最大級であり、香港経済への突発的な外部ショックに対する強力な緩衝材となっています。

用語解説:

「国際収支」とは?

特定期間(通常は1年または四半期)における経済と世界(すなわち、居住者と非居住者の間)の経済取引を体系的に要約した統計です。

「国際投資ポジション」とは?

特定の時点における経済の対外金融資産及び負債のストックを示すバランスシートです。 対外金融資産と対外金融負債の差額が、経済の正味の国際投資ポジションであり、世界に対する純債権または純債務を表します。

ニュースソース:

https://inews.hket.com/article/3553354/