大阪万博・イタリア舘が大盛況

 皆さんはもう大阪万博に行かれましたか?1970年の万博以来、日本では2回目となる歴史的イベントですが、日本のメディアやSNSでは賛否両論の声を聞きます。でも現代を生きる私たちにとっては、今回を逃したら2度と立ち会えない貴重な機会でもあります。まだの方はぜひ会場に足をお運びくださいね。

 先日、イタリアに拠点を置くパートナーカンパニーFCAから、大阪万博のイタリア舘の盛況ぶりがイタリア現地でも話題になっているとの報告を受けました。今回はイタリア舘の魅力について見ていきましょう。

日本初公開! 目玉は古代ローマの像「アトラス」

 唯一無二の古代の貴重な傑作「ファルネーゼ・アトラス」。高さ約2メートル、重さ2トンもあり、科学的知識と巧みな芸術的技巧の融合を象徴するこのシンボルは、イタリア舘の中央に置かれ、来場者に強烈なメッセージを届けています。

 また1514〜16年に制作されたというミケランジェロの『キリストの復活』の実物も展示されており、「本物を見れるなんて思わなかった」と感動する来場者も多いようです。

芸術と最先端技術、そして人が融合

 イタリアパビリオンのテーマは「L’Arte Rigenera la Vita(芸術が生命を再生する)」。設計は建築家のマリオ・クチネッラ、MCA(マリオ・クチネッラ・アーキテクツ)によるもので、劇場、アーケード、広場、イタリア庭園など、イタリアの都市と社会的アイデンティティの典型的な場所を備えたルネッサンスの理想都市を現代的に解釈しています。

 ここで「芸術」とは、イタリアが世界的に認知されている、美、創造性、文化、「ノウハウ」の代名詞である「テクネ」という本来の最も広い意味で捉えられます。また、「芸術」は、私たちを過去から未来へと突き動かす感情的かつ理性的な原動力を表しています。

 いかがだったでしょうか?この他にも「多様でありながらもひとつ」という理念の込められた「大屋根リング」など見どころは盛りだくさんの万博。私も会期中に訪れる予定です!

万博公式HP

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