香港島南の新たな高級住宅ビル 都市型ライフスタイル

2025年7月15日、香港島南の再開発エリアに位置するプロジェクトの第5B期を滶晨II/Deep Water Pavilia IIと名付けたことが発表されました。ネット上に間取り図を含む詳細が公開され、今週末には価格が発表になる模様。地下鉄アイランドサウス線の黃竹坑駅に直結するこのプロジェクトは、香港鉄路(MTR)と民間デベロッパー四社(新世界發展、帝國集團、資本策略地產、麗新發展)による共同開発で、交通・商業・住居の一体型都市設計が特徴。
滶晨IIは1LDK〜4LDKまで幅広い住戸タイプを揃え、最小住戸は402平方フィート(約37㎡)とコンパクトながら、テラス付きなど特色のあるプランを用意。販売価格は今週中に発表予定ですが、前年に販売された第5A期の価格を参考にしてみると、平均で約20,900香港ドル/平方フィート(約400万円/坪)であり、高層階の4LDKでは4,600万香港ドルを超える成約も出ていました。階層によって価格差が多きいところは香港らしいですね。
こうした価格の背景には、香港島南という立地、駅直結の交通アクセス、そして隣接する大型商業施設「The Southside」の存在があるようです。さらに駐車場スペースが、1台分で300万香港ドルを超える価格設定となる見込みで、“住宅=投資資産”という香港独特の不動産観を象徴していると言えるでしょう。
ローカル住民の教育環境は充実していて、徒歩圏に香港カナダ国際学校やシンガポール系インター校などが圏内。日本人にとってはややアクセスに工夫が必要になるとはいえ、日本人駐在員の日本人家庭がひと昔前は多かったものの、最近は日本人学校だけが選択肢ではなく、日本人と香港人や、日本人と外国人など国際カップルで子女には英語主体の教育を受けさせたいと希望する家庭も増えてきました。(YouTuberのSagirixさんは国際カップルの家庭ではありませんが、かつて香港は東涌Tung ChungのYMCAの英語インタースクールに通い、英語と日本語のバイリンガル)。そんな方々で今後も当分香港に在住するならば、魅力的な選択肢となるかもしれません。