旧正月明け、香港で“動き出したもの”

— 静けさの後に始まる、本当のスタート —

旧正月が明け、香港の街に少しずつ日常が戻ってきました。

ロビーに残る赤い装飾。
まだ並ぶみかんの鉢植え。
けれどオフィス街には、確実に人の流れが戻っています。

旧正月前は“走る”香港。
では、明けた今はどうなのか。

在住していると分かりますが、
旧正月明けこそ、静かに、しかし確実に物事が動き始めます。

① 人材が動き出す

香港では、旧正月後に転職市場が活発になります。

ボーナスを受け取り、
区切りを迎え、
新しい環境に移る。

これは毎年見られる流れです。

そのため、

・キーパーソンの退職
・管理職の異動
・採用活動の加速

が同時に起こります。

企業側にとっては、
組織体制が変わるタイミングでもあります。

② 新規案件の相談が増える

旧正月前は“整理”。
旧正月後は“始動”。

この切り替えがはっきりしているのが香港です。

明けた途端に、

「新規法人設立の相談」
「投資スキームの検討」
「事業拡大の打診」

といった動きが増えます。

一度リセットした後だからこそ、
判断が早い。

このスピード感は、香港らしさの一つです。

③ 資金の流れが落ち着き、再配置が始まる

旧正月前は支払い・ボーナスでキャッシュが大きく動きます。

明けると、今度は
「次にどこへ資金を回すか」という議論に入ります。

投資。
設備。
人材。
新規プロジェクト。

単なる回復ではなく、
“再配分”のフェーズに入るのがこの時期です。

④ 意思決定のスピードが上がる

日本では4月が区切りですが、
香港では旧正月が実質的なスタートライン。

明けると、
止まっていた案件が一気に再開します。

「検討します」から
「やります」へ。

様子見よりも、まず動く。

この空気が、旧正月明けの香港にはあります。

日本企業が意識したいこと

旧正月明けは、
“まだゆっくり”ではありません。

むしろ、
本格的なスタートのタイミングです。

人の動き。
資金の動き。
案件の動き。

この3つを早めに把握することで、
出遅れを防ぐことができます。

香港では、
カレンダーの1月よりも、
旧正月後の1週間のほうが意味を持つこともあります。

おわりに

旧正月明けの香港は、
静かなようでいて、実は非常に前向きです。

整理を終えた街は、
次のステージに向けてすでに走り始めています。

このタイミングをどう読むか。

そこに、今年前半のヒントが隠れているのかもしれません。

香港は今日も、切り替えとともに前へ進んでいます。