進化する啓徳に見る経済と文化の多様化

新年明けましておめでとうございます。
写真は昨年試験的にオープンした啓徳体育園(カイタックスポーツパーク)。 開閉屋根を備えた全天候型のメインスタジアムは最大5万人が収容可能で、 25年からは世界的なラグビーイベント「香港セブンズ」が開催予定ということで、香港のスポーツ・カルチャーを代表する一大スポットとなっています。
またこの建造物のデザインが、今年の干支である「蛇」がとぐろを巻いているようだとツイートするユーザの姿も見られ、2025年に何かしらの意味がある場所となりそうです。
さてこの啓徳体育園も香港施政政策「文化、スポーツ、観光の統合的発展と経済の多様化の促進」の重要事項です。そのほか政府が昨年に発表した施政政策を一部ご紹介します。
優位性を強固にしさらに高める
•国際金融センター(一部)
◎ 国際的な金取引市場を樹立し、世界クラスの金保管施設を設置
◎ 人民元建て商品の増加や規制体制の改善による効率性の向上など、株式市場に新たな資本と商品を呼び込むためのさまざまな措置を実施
◎ 国との通貨スワップ協定をより有効に活用し、オフショア人民元の流動性を高める
• 国際海運センター(一部)
◎ 税制優遇措置を導入し、世界の商品取引所が香港に認可倉庫を設立するよう奨励して商品取引のエコシステムを構築
• 国際貿易センター(一部)
◎ 中国本土および海外の企業にサービスを提供する高付加価値サプライチェーンサービスセンターを構築し、それらの企業が香港にオフショア貿易本部を設立しやすくする
◎ 香港輸出信用保険局の法定最大補償率を95%に引き上げ、中国輸出信用保険公司の香港進出を後押し
•国際航空ハブ(一部)
◎ 滑走路3本体制の処理能力を最大限に活用し、新たな路線や便を開拓
◎ 「エアポートシティ」の規模を拡大し、世界をリードする新しいランドマークとする
◎ 「香港国際空港東莞空港センター」第1期を完成させるとともに、第2期開発の計画を早期に立てて、航空貨物分野における優位性を強化
今回は一部のみの抜粋となりましたが、インフラ・IT・医療・土地開発などが香港の重要課題と言えます。ものすごいスピードで都市開発が進むここ香港より、本年も引き続き最新ニュースをお届けします。今年一年もKYIを何卒よろしくお願い申し上げます。
写真:By 建園春秋 – Own work, CC BY-SA 4.0