香港史上最大の知的財産「ラブブ」

次世代のハローキティとして近年話題になっているぬいぐるみチャーム「ラブブ(LABUBU)」。香港人のデザイナー、カシン・ロンが絵本の登場人物として生み出し、2019年に中国のトイメーカー「ポップマート」がフィギュア化。その後驚くほどの勢いで人気となり、今では香港の経済をも揺るがす一大知的財産(IP)として注目されています。
スーパーIPと評価
香港メディアの報道によると、JPモルガン・チェースはポップマートに関する初の調査レポートを発表。その中でラブブを成長著しい「スーパーIP」と評し、初めて「オーバーウェイト」の格付けを与え、目標株価を250香港ドルと設定しました。ポップマートの株価は5月21日最高値の220香港ドルに達し、時価総額は3000億香港ドルに迫っています。
サンリオを越えるか
JPモルガン・チェースは、ラブブとハローキティとの比較で、キャラクター設定とビジネスモデルにおいて大きな類似点があると指摘。ラブブは2015年にデビューし、マーチャンダイジング、ライセンス計画(現状未提供)、有名ブランドとの提携、テーマ(テーマパークや映画など)の面で、1974年に発売されたハローキティに追いつきつつあります。
また、香港旅行局もラブブの使用権・特許取得に向けて動き出しており、香港経済を牽引する非常に大きなアイコンとなる見通しです。ラブブテーマパークのオープンもそう遠くない未来に起こりうるかもしれません。