旧正月前モードに入る香港ビジネス

— 年明けよりも忙しい“本当の区切り” —
香港では、1月〜2月にかけてビジネスの空気が少しずつ変わります。
理由はシンプルで、「旧正月(Lunar New Year)」が近づいてくるからです。
日本企業にとっては年末年始が大きな区切りですが、
香港では**旧正月こそが“本当の年越し”**という感覚が根強くあります。
そのため、旧正月前は独特の「駆け込みモード」に入ります。
案件が一気に動き出す時期
旧正月前になると、
「休みに入る前に終わらせたい」
「今年の案件は今年のうちに締めたい」
という動きが一気に強まります。
契約締結
支払い処理
登記・ライセンス更新
会計・監査準備
これらが短期間に集中しやすく、
会計事務所・法律事務所・銀行は一気に繁忙期に入ります。
特に日系企業は「まだ時間がある」と思いがちですが、
香港側はすでにラストスパートに入っていることも少なくありません。
銀行・政府手続きは混み始める
旧正月前は、
✔ 銀行窓口
✔ 会社登記関連
✔ ビザ手続き
✔ 各種ライセンス更新
が混み合います。
理由は単純で、
「休み前に終わらせたい人が一斉に動く」からです。
さらに、担当者の休暇取得も重なるため、
通常より処理スピードが落ちることもあります。
“まだ大丈夫”と思っていると、
気づけば旧正月明けまで持ち越し、というケースも珍しくありません。
ボーナスと支払いのタイミング
香港では旧正月前に、
・ダブルペイ(13か月目給与)
・ボーナス支給
・取引先への支払い精算
を行う企業が多くあります。
「きれいな状態で新年を迎える」
という考え方が背景にあります。
そのため、資金移動が活発になる時期でもあります。
企業側としては、
キャッシュフロー管理をいつも以上に意識するタイミングと言えます。
“旧正月前に終わらせたい文化”
香港のビジネス文化には、
「持ち越さない」
「区切りを大事にする」
という傾向があります。
旧正月前に整理する
未処理を残さない
決着をつけてから休む
これは合理性というより、
文化的な価値観に近いものです。
この感覚を理解していると、
香港側のスケジュール感や優先順位も見えやすくなります。
おわりに
旧正月は単なる長期休暇ではなく、
香港ビジネスにとっての“年度末”のような意味合いも持ちます。
この時期の動きを知っているだけで、
スケジュール調整や実務対応がぐっとスムーズになります。
香港でビジネスを行ううえでは、
カレンダーだけでなく「文化のリズム」を読むことも重要です。
当事務所では、香港の商習慣を踏まえた
実務スケジュールのご相談にも対応しています。
旧正月前後の対応でお困りの際は、
お気軽にご相談ください。

