【香港ローカル ニュース Vol. 49】

【香港版国安法】周庭アグネス・チョウは二万香港ドルで保釈 パスポート没収:香港の民主を勝ち取るためには後悔なし

警察は8月10日月曜、大掛かりな行動で10名を逮捕した。そこにはネクスト・デジタル創業者の黎智英ジミー・ライ氏と、元・香港眾志DEMOSISTOメンバーであった周庭アグネス・チョウの姿があり、いずれも外国・域外勢力と結託して国家安全を毀損する罪の疑い。周庭さんは11日の深夜11時くらいに、元・DEMOSISTOの総書記であった,黃之鋒ジョシュア・ウォンの付き添いでようやく保釈されて警察を出た。

周庭さんの言葉によると、保釈の条件は2万香港ドルの保釈金と18万ドルの人事保証金とパスポート没収、また9月1日に警察の出頭というものだった。今回の警察の取り調べではDNAサンプルの採取はなかったが、前と同様指紋データを取られており、パスポートがいつ返されるかは不明とのこと。

周庭さんは、率直に今回の逮捕はこれまでの4回の逮捕で「いちばん驚いた」、「あまりに突然でどういうことなのかわからない」と述べ、警察側が曖昧な逮捕理由で、具体的に何時のどんな行動・言動が逮捕の対象なのかもはっきり告げられないまま、罪に陥れられるような疑いを感じたという。捜索の範囲も今までは自分の部屋だけだったのに、今回は自宅の全体まで広がって、ダイニングはもちろん家族の住むほかの部屋まで含まれていた。


周さんはまた、弁護士を通じて、「今回の『国安法』違反の疑いの他、去年の警察本局を取り囲む行動をSNSを通じて扇動をしたことは認めているが、7月の行動なのか8月の行動なのか、どんな言動を問題にしているのか告げられなかった」という。「今後も多くの香港人が自分のように過酷な道をたどらなくてはならないことは確かだろう」とも述べている。しかし、「香港の民主を勝ち取る運動の一員となったことを後悔してはいない」ときっぱり述べた。

周庭アグネス・チョウさんは11日火曜日深夜11時ごろ、元・香港衆志DEMOSISTOの総書記黄之鋒ジョシュア・ウォンの同伴でようやく保釈され警察署を後にした
周庭さんは、「香港民主を勝ち取る運動の一員になったことを悔いていない」ときっぱりと述べた

ニュースソース:『蘋果日報』アップルデイリー
電子版 812日付け午前更新版

https://hk.appledaily.com/breaking/20200811/F2LPQVKSHRU4PCFUPKL3ZAWLMU/